TDC LETTER
2020年06月29日
vol.4「美観地区のカフェをプロデュース」
今回は昨年2月に倉敷美観地区にオープンしたカフェ「2MUG」をプロデュースした事例をご紹介します。
店舗の内装からロゴ・販促物のデザイン、さらに食材まで企画・制作させていただきました。
- 依頼
- 通りに面してアパレルショップを経営されていましたが、中庭を挟んだ奥にある昔ながらの建屋が有効活用されておらず、そこをリフォームしてカフェにしたい、との要望をいただきました。
- 企画概要
- 美観地区という場所柄と奥まった立地条件から、基本的にはSNSや口コミによる集客がメインになると考え、写真映え・フルーツを使う・食材にこだわる、の3点を重点ポイントとして進めました。 店舗の内装に関しては備前焼作家の木村肇氏に、カフェオペレーション・メニュー開発はキノシタショウテンの木下尚之氏に、それぞれ多大なサポートをしていただきました。 食材はできる限り県内産のものを使用し、観光客の方だけでなく地元の方にも楽しんでいただけるお店づくりを目指しました。
店名・ロゴマーク

店名「2MUG」はニマグと読みます。これはアパレルショップの店名「tsumugu紡」に由来するもので、あえて同じツムグと読むこともできる名前にしました。
また、友人や恋人、家族とマグカップを並べて楽しいひとときを過ごしていただきたい、という意味も込められています。
スタイリッシュなロゴのGの部分はおやつの時間である3時を示す時計を忍ばせてデザインしています。
内装・家具

真鍮仕上げのカウンターが特徴的な店内には、津山市のKITAWORKSが製作した家具が並び、風情ある雰囲気を残しながらもスタイリッシュな空間となっています。
本業が備前焼作家の木村氏は同時期に岡山高島屋2F「THE COFFEE PARLOR -喫茶室-」の内装も担当されている多忙な時期でしたが、照明の色合いや細かい仕上げまでこだわり抜いていただきました。
裏話
客席の照明の色合いはダウンライトに色付きフイルムを貼って狙った色味を表現していますが、これはライトの施工後に少し違和感があり、空間とより調和させるためにあえて取り付けたものです。お店を訪れた際は是非見上げてみてください。
集客ツール(看板)

アパレルショップが通りに面しているため、一目見ただけではカフェがあることに気付いていただけない可能性が高く、かつアパレルショップの印象を変えてしまうような装飾もできなかったため、A型看板1つでカフェのイメージを伝えられるよう配慮してデザインを行いました。

裏通りからの入口にもポスターを張り出しています。

アパレルショップからカフェへ抜ける中庭にバリケード型の看板も設置しました。
環境配慮

テイクアウトや焼き菓子に貼るシールは生分解性のフイルム、プラカップも生分解性、紙カップはFSC認証紙+生分解性ラミネート、ストローは竹など、環境に配慮した資材を提案しました。

竹のストロー以外に気付いてくださる方はほとんどいませんが、飲食店に限らずこれから事業を継続していくのであれば、そういったサステナブルな視点は欠かすことができないと考えています。
食材・調味料

観光地ということもあり、使用する食材はできる限り岡山県産のものを使用することを提案しました。
農家や生産者などに詳しい担当営業の紹介で、県内各地の旬の食材を仕入れることができるようになりました。

また、塩や砂糖などの調味料に関しても弊社が一部監修させていただき、元料理インストラクターの店長が安心安全で美味しいスイーツを提供しています。
さいごに
新規店舗のオープンでは、店舗の施工からメニュー作り、デザインなど、一貫したブランディングが求められます。弊社では営業・デザイナー・カメラマン・協力業者が一体となってサポートすることができますので、お気軽にご相談ください。